ははがめ
かめくんは現在6歳、幼稚園に通う年長の男の子です。
かめくんは精神遅滞という障害をもっています。
4月からは小学校の特殊学級に通うことになっています。
障害？と本当に心配し始めたのは幼稚園に入ってから。
集団に入って、その違いが明らかになってきたことからです。
（それ以前にも、あれ？と思うことはありました。
でも個性なのかな？とか、もう少ししたらおさまるのではないか？と思っていました。）
そして、保健センタ−に相談をして、病院の紹介を受け、障害という告知を受けました。
どうしてこんなことになるの？ってずっと考えました。もしかしたら私が前の世で、そういう人たちを見下したり、嘲笑ったりしていたのではないか。
だからこうなのかもしれない。きっと私の罪のせい。障害を受け止めるのに、それなりの意味や理由が欲しかったんです。
そうでも考えないと、どう受け止めていいのかわからなかった。
就学問題
昨年は本当に悩みました。眠るのが大好きな私が眠れない。夜中に目が覚めると、また考え始め眠れない。そんな日々が続きました。
就学検診の前に子供の成長を知っておいたほうがいいよ！という言葉の教室の先生のアドバイスをいただき、1年ぶりの知能検査。
結果は1年に半分の歩み、6歳で3歳。もちろん数値に表れない部分もあると思うけど。ぎりぎり普通学級、4歳にも手が届かず・・・
わかっていたはずの現実、でも直接言葉で聞くのは本当につらいです。普通学級は難しい。わからないのに座っていても時間がもったいない。
その後も医師の告げられる言葉に、その時は気丈（！？）に聞いていた私も、翌日一人になると涙が止まりませんでした。
でもその後、運動会で楽しそうに頑張っている かめくん を見て、その答えに決めてしまっていいのかな？って。
やっぱり子供の大切なことだから、そんなに簡単には決められない。（また、迷いの中）
自分の見方だけでは偏りがあるのでは？と思い、かめくんに携わってもらっている方々の意見を聞き、またそれを参考に考えました。
一つの答えが出ると、本当にそれでいい？ってまた考えて・・・ かなり突き詰めて考えたと思います。
私の答えは 特殊学級 でした。 ははがめ と ちちがめの意見は平行線。ちちがめは希望的観測、ははがめは現実。
随分と口論もしました。でも今は、それもとても大事だったと思っています。
就学相談
背広姿の人が何人か来て・・・いわゆる修羅場
どういうものなのかわからなかったので、其の手の本を読んで、そんな風に想像してました。
そういうこともあったり、選択をする・本当に決めるということで、正直、その日が来るのがとても怖かったです。
当日、朝から妙な不安と緊張がありました。ちちがめとも、特にそういった詰めた話はしませんでした。
ただ、ちちがめの気持ちを考えると、即答は避け、むこうの話だけを聞いて、改めて話し合って答えを出せばいいと思っていました。
いよいよ就学相談 市役所の一室で行われたその席には、それぞれ違う小学校から実際に現場でみている養護の女の先生が二人、
そして、幼稚園の担任の先生、私たちでした。男はちちがめとかめくんだけでした。
本とはまったく違う、和やかな話の場でした。かめくんに何かテストをするということもありませんでした。こちらの気持ちも、よく聴いてくれました。
そんな話の中、ちちがめが、特殊学級でお願いします！と言ったので、私はもうビックリ・・・そんなことで終わった就学相談でした。
ちちがめは仕事での車中で、いろいろ考えてくれたようです。もちろん希望も捨てず、いつか大物になるぞ！って言っています。
特殊学級へ入れるということは、改めて自分の子が障害であると受け入れなくてはならなくて、けして簡単なことではないことを知りました。
この3年間、結構精神的にもつらく、泣いていたことも多かった。他の親子がとても幸せそうに映り、またつらくなる・・・みたいな。
でも、いろんな事を知った。今までもいろんな方々に支えてもらってきていたこと。
気持ちを誰かにわかってもらえたり、わかろうとしてくれたりすると、何だか強くなれて、先に進んでみよう！って思えること。
（誰かにわかってもらいたいんだよね。）
かめくんは、いろんなことを教えてくれる。かめくんが普通の子だったら、たぶん見ないで過ぎてきたことがたくさんあったと思う。
障害児が天使だといわれる理由は、こういうところにもあるんだろうな。いろんなことを教わりながら、人としての気持ちを成長させてゆくこと、今より、いい（かめ）になること。
それが、かめくんが私のところに生まれてきた意味なのかな？・・・なんて。
そんなことを書いていますが、いつもジタバタしてるし、弱音もいっぱい吐くし、涙腺も弱いです。
でも歩みは遅くても、意味のある一歩だ！と思っています。
下手な文章ですみません。
特殊学級での様子もお伝えできれば・・・と思っています。
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